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隔月刊 風景写真 2020 9-10号T部門[秋・紅葉]最優秀作品賞




隔月刊 風景写真 2020 9-10号T部門[秋・紅葉]最優秀作品賞_b0191074_16032118.jpg
テーマ部門 [秋・紅葉]
最優秀作品賞

【 月照 】







作者 / YOSUKE KIMURA

月虹、紅葉、そしてカシオペヤを入れる構図を狙いました。
滝の中央に月虹が見える時間は短く、さらにカシオペヤもいれるとなると非常に難しい条件でした。
星をにじませ星座を分かりやすくする目的でソフトフィルターを使用しましたが、地上風景も少し軟調になるのがネックでした。明るめの設定で撮影し、現像時に調整しています。







テーマ部門 [秋・紅葉]
審査員 / 選評 前川彰一 氏

谷間に鳴り響く夜の滝音にはどこか追い詰められた者の心境が思い浮かびます。
その夜滝の情景を天球が持つ明るさ、つまり月の明るさに加え星の光をも計算に入れたが故に、滝壺の虹を捉えることができました。
また、星が弱くならない絶妙な月齢の選択や配列の関連性を見据えた狙いは卓越した技能といえます。静夜の時には滝の音を目指して幾度も足を運んだ結果だと思われます。





隔月刊 風景写真 2020 9-10号T部門[秋・紅葉]最優秀作品賞_b0191074_16033021.jpeg




隔月刊 風景写真 2020 9-10号T部門[秋・紅葉]最優秀作品賞_b0191074_16034357.jpg
※画像2点は編集部から頂いたもの。
ブログ掲載許可確認済み(一部修正)













ここ数年、最も力を入れて取材し続けていた秋田の『 安の滝 』での受賞ということもあり、達成感をひしひしと感じています。安の滝は上下2段(落差90m)に分かれているのですが、その上段(60m)での撮影になります。


この写真を撮ることがどんなに大変だったことか…。
空にこれ程星の見える月齢の時期に紅葉と月虹を抱いた安の滝など見られるのだろうか?弱い月明かりで月虹は現れるのか?そもそも月が滝を囲む高い崖を飛び越えて、月明かりが上手く射し込んでくれるのだろうか?他に作例が無く分からないことばかりでした。



大きな月の夜に『 安の滝 』の撮影は何度もしたことはありますが、この頼りない月齢でこのアングルから狙った写真は自分の知る限り他では見たことが無く、星景写真として撮影するにはカシオペヤ座とアンドロメダを構図に入れることが大切でした。月明かり、月虹、カシオペヤ、アンドロメダ。このポイントを抑えて『 紅葉の時期 』に撮影することの難易度と言ったら…。
おまけに、滝にアクセスするには約45分のナイトハイクが必要になり、1人でツキノワグマの巣窟に飛び込む勇気を奮い立たせなければなりません。正直ここが一番の悩みでもありました。たった1枚の写真を撮るだけでこれだけの困難が待ち構えていました。



しかし、2年前に撮影した作品なので今見返すと色々欠点も見えてきます。
最も気になる点は星を滲ませる目的のソフトフィルターは空だけにかざすようにするべきでした。ソフト効果の最も弱いものを使用しましたが、地上風景にはソフト効果は全く必要ありません。できればもう少し星の並びが分かりやすくなるような、ソフト効果強めのフィルターを空だけに使用するべきでした。
それと、これは仕方がないのですがiso8000の高感度で撮影しているので、風景のディテールが甘くなっていることが気になります。EOS 6Dでこの超高感度はかなり厳しく、特に6Dは暗部が潰れがちなのでダイナミックレンジの広い今のカメラでもう一度撮り直したいところです。
紅葉のディテールは滝の影響で発生する強風で、もともとブレているのでどうすることもできませんが…。













『隔月刊 風景写真』を初めて購入したのは2006年の9-10号。カメラを初めた年の約一年後。
この当時の風景写真は中判フィルムカメラの作品ばかりで、デジタル一眼レフの画質を遥かに上回る作品ばかりが掲載されており、構図のレベルも含めCanon EOS KISS DIGITAL N で風景を撮り始めた初心者の自分には近寄り難いオーラを放つ雑誌でした。



「 きっとデジタルカメラでは相手にされない世界なんだろう… 」と勝手に解釈し、時々雑誌を買って大御所先生方の作品を眺めては感動のため息をついていました。まだ星景写真も知らない頃で、『隔月 風景写真』を教科書代わりにし暇を見つけては風景撮影に出かけていました。



日本を代表する風景写真の専門誌であることから、フォトコンテストは超ハイレベルで参加することを長い間躊躇っていました。
色々なフォトコンテストでタイトルを撮ってきたこともあり、そこそこ自信もあったのですが自分の中で『 隔月風景写真 』だけは別格で、仮にチャレンジして全く太刀打ちできなかったらこれまでの実績が全て崩れてしまうのではないか?という不安もありこれまでスルーしてきました。



しかし、隔風(隔月刊風景写真)のタイトルだけが無いというのも変なもので、まるで逃げているような後ろめたい気持ちを薄々感じていました。
ということもありチャレンジしてみたのですが、星景写真で作品投稿するも2016年と2017年に1度ずつ送り空振り。2019年に2度チャレンジするもまたもや空振り。
「 あぁ、やっぱり自分は隔風では通用しないのだな… 」と諦めかけてきた時に、5度目のチャレンジで2点作品を送った所、今回の『 2020年9-10号 』にて初めて掲載の通知が届きました。しかも最優秀作品賞という大きな賞で。



隔月風景写真の審査は他の写真雑誌と比べて審査も厳しいです。
殆どの雑誌系フォトコンはプリントを1枚送って審査を通過すればそのまま掲載になりますが、隔風はプリント審査のあとRAWデータといくつかの書類の提出を求められます。プリントとRAWデータで極端な違いがあった場合は審査に引っかかる為、撮影時の素のデータの完成度が求められるのでRAW現像やレタッチで誤魔化す手段は通用しません。



自分は1枚撮りに拘り、RAW現像ソフトで少々味付けする程度なので特に心配はいりませんでしたが、やはりRAWデータの提出は独特の緊張感がありました。
後日無事審査が通過したことの通知が届き、最優秀作品賞が正式に決定となった時はひと安心したのと、主に天文雑誌に投稿していた自分の星景写真が、風景写真の猛者が集まる場所で通用したという結果が非常に感慨深いものがありました。



審査員の前川彰一先生の選評を読むたび、これでやっと自分の撮る写真に自信を持って良いのだろうと思うことができました。
単なるまぐれ当たりの一発屋かもしれませんが、今回は大きな自信になりました。
これで調子に乗ることなく、今後も地道に星景写真を撮り続けて行こうと思います。
ありがとうございました。








あ、最後に話変わりますが、今回一番気にしている点が雑誌の後ろのページにあるプロフィール画像です。
なんか知らない自分が写っている。特に髪型が変だ 笑
6月に撮ってもらったばかりの写真なんですが、雑誌のモノクロのページに掲載されているのをみたら全然イメージとちがう 笑

そもそもモノクロページだから見当違いなこというけど、肌が浅黒く日焼けしているようにみえる(?)
もっとイケメンのハズなんだけどな~。これが一番衝撃的でした 笑

言い訳失礼しました。
















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by B-Grace | 2020-08-23 20:49 | フォトコンテスト

ペルセウス座流星群 2020



ペルセウス座流星群の極大8/12は蔵王に向かいましたが、賽の磧を過ぎたあたりから急にガスってきて、ハイラインまでは走りましたが目の前が真っ白になる程の濃霧になり結局Uターンして戻りました。

下山するとチラチラ星も見えているので、試しに長老湖までいってみました。
しかし、ここも曇っていたので、今度は滑津大滝の駐車場まで移動してみました。ところがここもダメ。そもそもここは星を撮影できる場所ではないのですが…。


諦めて白石方面に抜けて帰ることに。
途中星が見えることもあり、材木岩公園にも立ち寄ってみましたが無駄な悪あがきに終わりました。

奥松島の室浜にも立ち寄ってみましたがここもドン曇り。
ということで、かなりの距離を走ったにも関わらず、この日はカメラを出すこともなく終わりました。

完全なる敗北です。








翌日8/13はあまり期待はしていませんでしたが、牡鹿半島の御番所公園に行ってみたところ素晴らしい星空が広がっていました。

駐車場には車10台以上はあり、こんなに賑やかな御番所公園は初めてみました。




ということで、8/13に撮影したペルセウス座流星群の結果を報告します。



ペルセウス座流星群 2020_b0191074_21512500.jpg

21:48
EOS 6D
15sec / F2.0 / iso6400 / 24mm
LEE No.2



このカットに流星は写っていません。
空の透明度が素晴らしく、天の川を肉眼ではっきりと見ることができたので取り敢えず撮影した1枚です。

天の川の左側に見える明るい星は、左が土星。右が木星です。

この方角は光害が目立つのですが、この日は普段より空が暗く感じました。
ちなみにこの建物はトイレ。







ペルセウス座流星群 2020_b0191074_21513324.jpg

20:59
EOS R
15sec / F2.8 / iso12800 / 18mm
LEE No.3




金華山側の空も素晴らしい星空が広がっていました。
最近の御番所公園は光害の影響が増え、あまりキレイな星空はみられなくなった印象があったのですが、この日はまるで雲抜けした蔵王で見るような星空をみることができました。

流星も思ったよりも流れていて、流れるたびに周りから歓声が聞こえてきました。
大きめの流星が短い間隔で2つ流れることもあったし、痕が残る流星もいくつか流れましたが全てフレームアウト 笑
なんとなくスマホをイジると、その瞬間に明るい流星が流れるという始末。


この写真には中央、カシオペヤ座の右側にペルセウス座流星群と思われる流星が写っています。

笑っちゃうほど控えめですね。










ペルセウス座流星群 2020_b0191074_21514186.jpg
22:23
EOS R
20sec / F2.8 / iso12800 / 15mm
LEE No.3





金華山の上に見えるオレンジ色の星は火星。
色ノイズとは別に薄っすらと大気光のようなムラも写っています。
isoは12800まであげているので画質が厳しいです。気温は26℃くらいあり連写もしていたのでダメージはデカかったはずです。


こちらは秋の四辺形の側に流星が写っています。
結局この日撮影できた流星の中でコレが一番大きなものになりました。


ムシムシする夜でしたが、星空鑑賞するにはちょうど良かったと思います。
蚊取り線香を焚いて、過ぎゆく夏を楽しむことができました。






この日撮影できたのは2時間程度。
もう少し粘りたかったのですが、諸事情により一足早く撤収。
火球のひとつでも撮りたかったなーとは思いますが、素晴らしい星空をみることができたのでまぁ良いでしょう 苦笑




ということで、今年のペルセウス座流星群の報告は終了です。

全然ダメでした 笑




お疲れ様でした。












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by B-Grace | 2020-08-15 22:53 | 星景写真

黒い塊





今日は宮城県沿岸部でも30℃近くまで気温が上がり、かなり厳しい暑さになりました。

他県に比べ控えめな気温ですが、宮城県民にとってはこれでもキツイです。

20代の頃までは 「 夏最高! 海行きてぇ! 暑ければ暑いほど最高!ヒャッハー!! 」とイキりまくってたのが、今では懐かしい想い出です。










さて、先日月明かりに照らされる海を撮影していたところ、真っ暗な防波堤の上に黒い塊があった為、どけようと手を伸ばしたら、、、






黒い塊_b0191074_16543156.jpg





!?







黒い塊_b0191074_16544886.jpg




!!










丸かった塊が急に動き出した為、慌ててライトを照らすと正体が判明。

びっくりしたのと同時にライトを消して撮影しようと思ったのですが、あたふたしているうちに防波堤から降りてしまい僕の側を通って居なくなってしまいました。







黒い塊_b0191074_16550019.jpg








「 ああっ!ちょっと待ってね! 」


「 もう少しごめんね~! 」









と必死に話しかけていたのに、全くもって切ないもんですよ…。



この景色と一緒に撮りたかった…。










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by B-Grace | 2020-08-11 17:26 | その他写真

天文ガイド 9月号2020 入選




天文ガイド 9月号2020 入選_b0191074_22520283.jpg

タイトル
北斗七星を見上げて




【選評 / 天文ガイド編集部】
北西の空にかかる「 北斗七星 」の星の並びを広角レンズでとらえたものです。
北極星とこぐま座もしっかりフレームにとらえられてあり、明るい流星も飛び込んで作品に華を添えました。
撮影時刻に月光はないので、夜空の青色は演出によるものだと思いますが、5月下旬にまだ残る残雪や、わずかにたなびく雲とも似合っていて印象的です。











昨日の『 星ナビ 』掲載記事に続き、本日は『 天文ガイド 』入選のご報告です。
6月16日のブログ記事に掲載した写真の流星が写っているバージョンです。


流星は肉眼で確認できました。
小さめの流星でしたがシュッと流れた瞬間、ピカッと光ったことを覚えています。
写真では思っていた以上に小さくなってしまいましたがアクセントになったと思います。


レンズはシグマ24mmF1.4 Artで、ソフトフィルターはLEE No.1を使用しましたが、この方角をこのレンズで狙う場合はもう少しソフト効果のあるLEE No.2の方が良かったかもしれません。星像がシャープ過ぎて星の並びがわかりにくい感じがします。






>撮影時刻に月光はないので、夜空の青色は演出によるものだと思いますが、
5月下旬にまだ残る残雪や、わずかにたなびく雲とも似合っていて印象的です。

青色についてですが、撮影は月没後でしたがまだ若干月明かりの影響が感じられました。
ブログ掲載画像はWB4100kに設定しています。





今月の天文雑誌はネオワイズ彗星の速報的写真がいくつか掲載されていました。
僕は7/8に撮影した夜明けのネオワイズを速報として星ナビに送りましたが残念ながら掲載はされませんでした。
来月号は更に沢山の彗星写真が掲載されると思いますが、どんな写真が集まるか今から楽しみです。





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by B-Grace | 2020-08-06 20:31 | フォトコンテスト

星ナビ 9月号2020 掲載


星ナビ 9月号2020 掲載_b0191074_19030782.jpg


タイトル
化身





【選評 / 星ナビ編集部】

シュールで印象的な作品です。作者コメントにもあるように枯木が星空を舞う竜のようでおもしろい着眼点です。
星のピントを外す星景写真も一般的になってきたようです。













今月は『星ナビ』と『天文ガイド』のダブル入選となりました。





先ずは星ナビの方から報告です。





誰もいない半島沿岸部での撮影です。
今回はだいぶメルヘンチックな写真になりました。
イメージとしては天の川を舞う竜を表現しています。




星にピントを合わせた写真も撮影していますが、朽木に合わせたものの方が宇宙を感じるような雰囲気のある写真になりました。
朽木を照らすサイドからの光は、露光中にカメラバッグの中を漁っていた時のヘッドランプの明かりです。
意図しない明かりなので通常ならば削除しているのですが、今回は良い雰囲気に撮れたので特別に応募してみました。
普段ライトアップした星景写真は撮影しませんが、偶然の産物ということで大目にお願いします。






次回のブログ更新は天文ガイド掲載作品を紹介します。







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by B-Grace | 2020-08-05 20:13 | フォトコンテスト


Yosuke Kimura( JBL)/ 星景は合成ではなく1枚撮り。 月光写真のブルーは心で感じた色を表現。 写真の使用や依頼などありましたらこちらのアドレスへ。 jbl4428※hotmail.co.jp ←※を@に変更(ジェイ・ビー・エル)


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